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クジラメン管理人のとっても私的なブログ、として始め現在では完全私物化、独立を達成した自由気ままなブログ
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階段を昇った先にある開かずの扉は
過去に繋がっていると聞いた

どうせあの人あたりが流した
ただの噂だろう


お爺ちゃんの顔くらいの駝鳥の卵に
鶉の卵をペンキにどっぷり漬けて叩きつけるよ

その場にいる全員が嘔吐するまで
夕闇に破滅だけが響いている


意識をしすぎていると
言われてしまえばそれまでの

淡く強欲の彼方に消え入りそうな
勝手に入り込んだ迷宮と疑惑の輪廻


ヘルツが感じ取れなくなって
幾つもの雑音までもが揺れて

あなたの声に聞こえます
冷たくてそっぽ向いたあなたの

声に励まされたのなら
まだよかったのにと嘆く虫の羽音も

僕を苛つかせるだけの絵の具みたいで
宿命と囁かれて鼓膜と網膜が爛れる

それでも確かに聞こえます
だけど醜い僕をどうか見ないで

指先で皮膚に触れて
決意して頷くと覗ける鍵穴からは

いつの日も誰も彼もどうしても
あなたと同じ笑い方の僕がいるんです
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「あの子が余計なことを言うからだ」

それが最近の彼女の口癖。
僕からしてみたら、「余計なこと」というカテゴリーならもっと酷いことを君がしたじゃないかと思う。
それを言ったら彼女はきっと、ごめんなさいと泣きじゃくるだろうな。
だから直接は言えない。

言ってるようなもんだけど。


遠退いて行くほどに、行かないで欲しいと懇願している自分が居ることに、彼女は気付いています。

そんな場合じゃないでしょって僕が抑えている。

頼むから全て弾き返すくらい力強く、役者モード全開にしてくださいね。



――ごめんなさい。大丈夫。

必ず追い付いてみせます。
彼女がここへ来たのは何度目だろうかと僕にそれを思い出す間も与えず、
あなたは誰?と彼女は言った。

いつもの事だから仕方ないと諦めて、僕は肩を竦めて彼女に着席を促す。


あの日の嘘を覚えています。

友達が私のお気に入りの鉛筆を失しちゃったあの日、
私はどうして泣いているのか聞かれるのが嫌で、わざと転んで膝を擦りむきました。

何も言わずに立っているだけで母は、転んじゃったのねって優しくしてくれた。
私はそれで充分でした。その一瞬だけ触れる温かい手で、満たされたつもりになっていたの。

彼女は毎回この話を繰り返しては、同じところで泣き出す。僕はその様子を黙って見ていた。
零れ落ちていく彼女の涙を見ているうちに、僕には必ず頭の片隅を過ぎる鮮明な彩りの記憶がある。

黄色い雨合羽を纏い、深いグリーンの大きな傘をさして、どんよりと灰色を携えた空を映し出した水溜まりで真っ青な長靴を泥だらけにして、幼い僕は泣いているのだ。

その場面に吸い込まれそうになるのをまた今日も耐えて、我にかえると彼女の話は随分と進んでしまっていた。
深刻そうな表情を作ってもぞもぞと座り直す僕に彼女は言う。

私は間違ってますか?


私はおかしいですか?


そういえば何時しか、僕には判らなくなっていた。
狂っているのは彼女なのか僕なのか。
本物は僕なのか彼女なのか。


発狂した瞬間のことは覚えていません。でも確かにあの時、まるで龍のような、天高く封印しようとする力がぼんやりと見えたんです。


封印しようとする、力が、見えた?龍のように?

先生、



僕は異常ですか?



あの頃からですよ、本当に、
私は私を叱ってくれる人になら体を許すようになってしまったの。馬鹿だね。

妙にゆっくりな口調でそう言って、彼女は笑った。
綺麗に濡れていた瞳はもう乾いていて、それは僕には無い不気味な光を宿した、太古に忘れ去られた宝石のようだった。
あなたに出会った瞬間のことを、


僕は覚えていました。



俯き加減で、


大地に確かに根差しているのに、



夜に揺れている川辺の虚弱な柳のようでした。





だけど忘れてしまった。


いえ、本当は覚えているけれど、




もしかしたら最初から、書き換えられた不気味なデータ。



コンビニで買った缶ビールを、

コンクリートの地面に落としてしまって、


大した高さじゃなかったのにな、


中身が噴出して、




僕は笑った。



きっとそれは既に、

あなたに会う前の笑い方に戻ってしまっていたでしょう。



だけどあなたに会う以前では考えられないくらい、


おかしくて、涙が出てきたよ。




守っている場合ではないの。


1を捨てるなら、


10だって捨てられる。




あなたから貰った夢幻の拡がりに似た影を、


抱えたままで居られれば、




1が残っているから、


10にだって増やせる。




心配にもなりますよ なんて


冗談交じりの口調が、


ありがとうお兄ちゃん。



だけどちょっと笑えないのが僕の弱さ。




大丈夫です。


霧が出てたって進めるよ。



弱いだけです。僕はいつでも、


道を選べず立ち往生して、



弱いだけなんです。
 
見えない


いつの間に霧が出たのだろう


違う

思い返してみれば

この作業を始めた頃から


もう僕は手探りだった



この両手に伝わってくる振動が


どうも僕のものには成り得ないような


ずっと震えているのに


満ちては欠けていく



遠くで蔑み嘲笑っている文字の羅列




楽しいかと聞かれて


左手の神経がぴくりと動いた



誰にも悟られていませんようにと

髪に触れて誤魔化す



置いて行かれたのはどっちなんだ

身体なのか頭なのか


それさえも分からなくなって



頭で考えるからいけないんだって


心は働いてくれない



ごめんなさい大丈夫です


まだ解除が追い付いていないの


遅いですよね

小さいですよね


大丈夫です全て操れます


その全部が僕ですから



足りない


何もかも




ごめんなさい大丈夫です



僕が世界を乱すなら


大地に花は咲いていない




僕に少しの力があるから



僕はこの世界が好きなんだ






本番まで、あと二週間。
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