嗚呼 私の神様

起きてる？


とだけメールを入れたら、少しして電話をくれた。

やっと本も頂けそう。ははは。


何度も言うようだけど、言ったっけ？、

面白いですよ。


それはきのう言ったとおりの理由、

思い出してるから。


あの時の情景、空気、感動、嫉妬、

羨ましい気持ち、誇らしい気持ち、悔しい気持ち、


思い出しているからに過ぎないのだけれど。



仕事片手に、

やりづらいと文句言いながら電話を切らないでいてくれて、


時々そうやってボケて、私を試すのはやめてよ。

面白いことなんて、今の私には言えない。




だけど言葉と涙が結びついて、

きっとシナプスが弾け飛んでしまって、

くらくらして仕方ない私を救ってくれたの。



私が助かっているように、

あなたにも少し、元気になってもらえたら、


そんな期待をしてしまうのは、私が悪いの？


東京に帰ってきても休みが無いらしい。

約束通り、我儘は控えるね。


声だけでもくれたら、私はまだ生きていられます。

喪＄世界

あの頃の乖離性よりも

僕はどの日だか思い出せないあの日を怨む


箱を明けたのは裏切りに似た


僕が繰り返してきた自殺の痕



とんとん
応答してください

どうしたの？
この手を繋いでよ

何も受け取れないパラボラアンテナ



世界の果てが僕を見ている

ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい


指先が拒んでしまう君の真っ直ぐな髪

君に近づく前に僕はきっと終わるから


終わってしまったから


あの扉は開くことが無くてこそ

あんなにも美しかったのに



愛など無いかもしれなくて


僕は過去を手離したくないから


今に濡れているの




死ぬ前に一度だけ会いたい

壊走的回想

だって好きな人が出来て



それが浮気かどうかなんて


本人にしか解りっこない


ううん本人でさえ解らないことを

他人が言えるもんじゃないの



そうなんだよねって回想して

ごめんねって壊走して


ゆらゆら揺れてるのは海藻みたいな


解像度が底辺に届きそうな景色

一方的遠距離恋愛

遠いところへ

行ってしまったの
二つの意味で


だけど電話の声は

あの夜と変わらずに



楽しくねぇよって

あなたは嘘が好きね


楽しそうだねって

私が言うんだから


あなたは楽しそうなんだよ



遠いのに近い

私はこの距離も嫌いじゃない


欲を言うならいつまでも

お母様の次が私でいたいな


私も彼みたいに電話で

報告できるような今にしたい



頑張ってね


頑張るほど遠退くけど

どうしてか比例して嬉しい



芸能人と会話してようが

私以外の娘と会ってようが


あなたが歩幅を拡げても

私は方向を変えずに


いつまでもこのまま歩き続けたい

男って狡い

とても分かる。

いや、なんか、そういうことではなくて。

凄い泣かされっぱなしの女の発言みたいだけど違くて。



所詮、女は女のグラフをはみ出せない。



彼とそんな話をした。

だからこんなに悔しいんだって。
そんなのとうの昔に分かってた。


格好いい女は、女の格好いいでしかない。

女のがむしゃらはそれでも小綺麗だし、


やっぱり女は男には勝てやしない。



それは団体でも、単体でも。



だけど、だからこそ、
目指すにしても諦めても、

あなたという存在から離れたくはない。



まだ海にいた頃、

そうやって生物たちは陸へと上がってきたのだろうか。


私はもう決めている。


鰓は要らない。

何を失そうともあなたを諦めたくはない。