クジラメン管理人のとっても私的なブログ、として始め現在では完全私物化、独立を達成した自由気ままなブログ
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踏み込んだその時
僕は夜の浜辺で泣いていた
ぼんやりと蒼白い月が
まるで自らの完全さを隠すかのように揺れる
僕に合わせてくれていたのかな
延々と歩いていく靴の中にさらさらと
疑問は重みばかりを増しては扉を叩いて
世界は朝を待つことも忘れているのだろうか
深く立ち込める靄が邪魔をして
目を擦ると視界は途絶えて
重力の矢印さえ感じられた
もちろんそれに抵抗する力も
まるで燃えるようにとは
決して言えないけれど
だから僕はまだこの両の手で
大事なものを抱ける
この感触がいつまでも続いたとしても
絶望と達成感だけは絶対に訪れない代わりに
不安と希望だけは無限に湧いて出てくる
それが可笑しくて僕は
振り向こうとする僕さえ許せた
伝わらなくていいと思うことは
応える気が無いのと同じだとしても
僕はできるだけ
可能な限り
拾っていきたいんです
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