クジラメン管理人のとっても私的なブログ、として始め現在では完全私物化、独立を達成した自由気ままなブログ
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何かが足りないんだと君が言った
僕には解らない領域で
君は鼓動を荒げて命を削っている
僕はそんな君を見ているのが好きだ
硝子を鏤めたいんだと君は言った
訊き返しても「うん」としか答えず
何度も肯いている君の視界に入らぬように
僕はそっと部屋を抜け出して夜の街を駈ける
病室の時計は止まっている
僕は大きな重たい硝子の板を抱えて
舞い戻った頃には君の描いた宇宙に
無数の星が輝いていたの
辺りの気配を汲み取ろうとする無意識
呆然とする僕の頭を撫でると君は
まるで盗み取るように僕の手から硝子板を受け取ると
「ありがとう」ってこの世の終わりみたいに微笑んで
創り上げた世界に思い切り叩きつけたね
粉々になった硝子はキャンバスをはみ出して
僕と君の足元で光った
君の肩越しに見た紫色の月明かりが忘れられない
君も覚えているだろうか
そう言って涙を流す僕を一目すら見ずに
先生はカルテに何かを書いて笑った
僕には解らない領域で
君は鼓動を荒げて命を削っている
僕はそんな君を見ているのが好きだ
硝子を鏤めたいんだと君は言った
訊き返しても「うん」としか答えず
何度も肯いている君の視界に入らぬように
僕はそっと部屋を抜け出して夜の街を駈ける
病室の時計は止まっている
僕は大きな重たい硝子の板を抱えて
舞い戻った頃には君の描いた宇宙に
無数の星が輝いていたの
辺りの気配を汲み取ろうとする無意識
呆然とする僕の頭を撫でると君は
まるで盗み取るように僕の手から硝子板を受け取ると
「ありがとう」ってこの世の終わりみたいに微笑んで
創り上げた世界に思い切り叩きつけたね
粉々になった硝子はキャンバスをはみ出して
僕と君の足元で光った
君の肩越しに見た紫色の月明かりが忘れられない
君も覚えているだろうか
そう言って涙を流す僕を一目すら見ずに
先生はカルテに何かを書いて笑った
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