クジラメン管理人のとっても私的なブログ、として始め現在では完全私物化、独立を達成した自由気ままなブログ
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生きてるんだから楽しまなきゃ損だよ! みたいなことを言う人がいるけど、
役者っていう職業は生きてる以上に生きてることを何倍も楽しまなきゃいけない、と思う。
病気とか怪我とか離別とか死別とか
そんなもの楽しめるわけないんだけど、
楽しむっていうより、喜びに昇華させる、ことだと思う。
だって役者は何回も死ぬんだもん。
後悔しないように、とか、そんなレベルじゃない。
僕自身は、いつ死ねるか分からない。
だけど役は死ぬ。消える、か。
死に近いから彼らは全力で生きる喜びを知っている。
僕は媒体としてこの身を奉げる。ただそれだけ。
僕が死に囚われていた5年間、むしろ僕は死から遠退いていた。
今ははっきりそう思うんだ。
僕の役者としての感覚では、本の中のキャラクターは死人、
幽霊な の。
僕らが表現するのは伝記なんだ。
作り物なんかじゃない。
僕は彼らと会話することでしか死に向かえない。
生きることこそが死ぬことだ。
だから僕は今日も目覚めるだろう。
死に近付くために生きる。
それこそが喜びであり、即ち生きている意味である。
だから僕は役者を辞められない。
皆が皆そうであると言う気は微塵も無い。
ただこれが、僕の生き様です。
おやすみ、また明日。
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