箕輪さん

母さんに、浴衣を買ってもらった。

黒地で一見ちょっと地味な
だけど私の好きな、浴衣。


着付けも教わった。
和服を薦めてくれる人は、みんな素敵だ。

越田さんや箕輪さん。







母さんと、たくさん話をした。


この人が、
こんな素敵な人が母親なのに、
どうして私はこんなに落ちぶれてしまったのか。


その発言さえも親を悲しませる駄目な娘。


今年こそは進級すると決めながら、
なかなか立ち直れない駄目な女。