失速

新しい生活のリズムを


懐古と共に刻み始めるとするならば



私はなんて薄情なんだろう




あなたが探してくれたように


私は彼女を捜せない




とりあえず家を出てみたけど


この道はたぶん



失踪する疾走感への反逆を辿る





私は裏切っているんだろうか

生まれ変わる

うーさん、

あたし1年半も
待っててやんねぇかんな



結婚しちょれとか

子供つくっちょれとか

大きいお腹で出迎えろとか



出来るわけないじゃろうが

涙が止まらん



待っちょらんけぇの


うーさん、
あなたに言ったんじゃない

私に、言い聞かせてる



あなたが見る夢は

私に描かれた未来



あなたと過ごした日々は

私の生きる活力



あなたに出逢えたことは

この涙が枯れ果てても


私の人生の宝物



2008*08*12

七色

もっと絵が上手だったら

もっと文才があったら


物を贈るのが得意だったら

何を渡すだろう



1年半を埋められそうなものが
私にはまだ降りてこない



このまま朝が来なくてもいい




思い切り叱ってやって

わがまま言って

泣いて

笑って

笑い取って


本音ぶつけて



僅かな時間で全部
できるわけないよ



寝てない分頭まわんないし

泣いて仕事いけないから



私の人生は日常に滲むように

時の流れに溶け込むように




鋭利な刃物が
アルコールを含んで笑ってるみたいだな



まっしろで


ただ白いだけの未来

喪失。

電話が繋がらなくて




帰ったら蛻の殻



…詰めが甘いよ
ものが残ってる

戻ってくるんだろうか

戻ってくれなきゃ困る



すぐに泣いた


すぐにゆっきーに電話



優しかった


すこし落ち着いた
普段の私ならもっと泣くだろう



……


ヨシくんが店を辞めるなんて


私にこれ以上
寂しい思いをさせないでほしい
誰も


どこにも行かないでほしい



私にこれ以上の
喪失を与えないでほしい





たとえ何から逃げようとも

私から逃げるように
消えないでほしい


そのために私たちは
名前を持たなかったのでしょう



びっくりした
だけど大丈夫
意外と落ち着けてる

違い。

去年は浴衣を着て、うーさんと歩いた。


花火大会は今年は中止。


ただ店は混みました。

リョータくんの彼女さんが手伝いに来てくれて、

え、あ、全然、


サイゼリヤで働いてるらしい(笑)

居酒屋経験のない子にまで助けてもらってるうちの店ってどうなの…

っていうかいいの!?



ま、いっか。
結果的に助かったから。


まぢ、ゆみかちゃんは天使だった。

リョータくんあの野郎。



動けるしねあの子。

へたに新人呼ぶよりは良かったよ。


てか店長さあ、まぢ、…まあいいや。



私だめだなあ。
もっとしっかりテキパキしたい。

結局、反省で終わる私。