道

一緒にいてくれるから、思い通りにしてくれるから、だから好きなんじゃないよ

君のままの君が、あいつも私も好きなんだから、

だから君は君の思うように居ればいいんだよ




「年下のくせに」
って君は笑ってくれて

ごめんなさいお兄さま
なんて言って笑う私



自分の描いている道と

自分を求めてくれる人が
自分を認めてくれる人が
共に行こうと提示する道

考えて考えて
だけど自分の理想じゃない気がして
自分のやりたいこととは少し違って

悪いことをしたと
裏切ったみたいだと


あいつは何故に
自分の何を買ってくれて
自分のどこを気に入ってくれてるのか



あいつ言わねぇからな
悩みとか人に言わないんだもんな

そう言って俯く君はまるで



私みたいだった





ただ君は

人間らしくて

私は堕落した

思い知る




元気かって
頑張れよって
何度も言う君は
本当に優しい綺麗な人だね



君にならなんだって出来る



私は…



彼を愛することでさえ
安定した道を築けない私は



君の横顔を見るといつも
頭を撫でたくなる

不意にチュッってしてみようかな
そんなことも考える私



頭に置かれた大きな手は
いつかの恩師の手のように

大きかった

啓示

偶然コンビニで開いた雑誌

星占いに


「キレて辞めないように」


正に私に

私だけに言っているみたい


最近わけが分からない

意味もなく
叫んだり泣いたり

楽しいと思ってても
すぐ涙が出てくる


私、頭がおかしいみたい

帰ってきた保健室の先生

私がいない間のホームグラウンドはさぞ荒れていることでしょうね

私に任せてよ
花を咲かせてあげるわ



朝礼の時間は退屈だとあなたたちが言うのは

校長のせいだわ
紅茶でも飲んだら？




私が帰ってきたからには

あなたの心の平和は保たれたと

安心しちゃっていいのよ



偉そうな独裁者なんか


独裁者なんか


死んでしまえばいいの



殺したい殺したい殺したい


限りなく正常な私

あなたが好きな私

あの糞忌々しい野郎よりは人間が出来た私

ひまわり

運ばれてくる
「私に似合う」ひまわり


私の手の中では
そっぽ向いて笑うの


私は太陽じゃなくて
それは周りが明るいだけ

無論ひまわりでもなくて
誰かを幸せになど出来ない


あなたが見ている私は
あなたに照らされているの
どちらかと言えば月で
太陽はあなたの方よ



ひまわりが似合うねと
言われている内は
少なくともあなたは
私のそばに居てね




ひまわりとは違う

私は笑ったりなんか
明るくなんか出来ずに

守られて守られて

縮こまって


太陽に怯まない
ひまわりなんかじゃない




怒らせたり
呆れさせたり

そんなんばっかだ




だけどひまわりが似合うと
誰かが言ってくれる内は
あなただけでもそばに
居てくれると思いたいの


いいえ近くになんて
居なくてもいいわ

見守ってください
あなたを真っすぐ見れない
ひねくれた私のために

素晴らしき青春

all学生ユニット、素晴らしき青春。

今ここで、芝居をさせてもらっています。

この企画は、本当に、素晴らしい。

文字どおりの交流公演、色んな人と仲良くなれる。
部活よりも砕けていて、知らない人ばかりなのに、人見知りの私でも、やっぱり恐いけど、落ち着ける。
だけど比べものにならないくらい偉大な場所。

出会いってすごい。

同時に、私は、そして私の周りは、なんて卑小なんだと感じてしまう。

いつもは死ぬほど好きな人が今はもうなぜか、
たばこの煙の方がまだ、私を誘っているように見えるわ。

私が芝居を始めて、もう２年になるけれど、

良かったと思うことも嫌だと思うことも、
同じ。



色んな人に出会えること。


人の暖かさ、いとおしさ、大きな力。


そして己の小ささ、哀れで惨めな私。


素晴らしき青春は、

まだまだ続く。